ロボット映画は、昨今、大きな盛況を博している人気ジャンルだ。

特に近未来において、人型ロボットの普及が現実味を帯びてきているだけに、人々はよりリアルな人型ロボットが活躍する未来世界を見てみたい欲求に駆られている。

そんな中、映画『アリータ バトルエンジェル』が今年、公開された。

2018年12月には公開予定であったが、急遽延期となり、2019年2月に持ち越しとなっていた。

この映画は、日本漫画『銃夢』が原作となっており、日本でも注目を集めた。

この世界の見どころはなんと言っても、戦うサイボーグ少女の活躍に尽きる。

しかし、時代設定は別として、この世界は原作が夢をタイトルに入れている通り、かなり幻想的なぼやかしが多々ある。

明確な未来像を描けない現代人にとっては、ちょうどよいという意見もある。

実際にこの映画では、映画内において、リアルな広告がほとんど打ち出されていないという点において、SFファンからクレームがついたほどだ。

興行成績は、良い方だろう。アメリカでは製作費の半分ほどしか稼ぎ出せなかったことは不本意であろうが、全世界というグローバルな視点でみれば、一応の成功を収めたと言える。

今後のコンテンツ化による安定した収益や次の映画制作における重要な金字塔となり得る技術的革新も生まれた。

ただ、こうした映画の中でサイボーグ化するほどの高度な技術がありながら、自動運転車が見当たらないという点は未だに人が運転をするという概念から完全に現代人が囚われていることを意味する。

自動運転によって、運転に専念しないという概念がなかなか生まれないのが現代人の想像力の限界と言える。