今の時代は、まさに新たな幕開けの時代である。

思うように行かないことが少しずつ思い通りにいくようになる。

これが、人類が努力している最大の理由だ。

人類は存続するために努力を積み重ねている。

しかし、その努力が報われるようになるためには、さらなる努力を重ねる以外にない。

想像するのも難しいほど、人類は悪い状況に陥らないとも限らない。

いまは仮初の繁栄でしかない。

本当に安全無比となるまで、努力を続けなくてはならない。

しかし、その努力が結果として、報われるものとなるかは、久しく不透明なままであろう。

人類は完全に安全となるまでには、あと四半世紀はかかる。

人間が努力を重ねることでのみ救われるわけだが、それもあと10年から15年で終焉となろう。

2025年ごろから、2030年までの5年の間に人類は自動で目的地までたどり着く技術を手にする。

自動がこれほどまでによいものなのかとつくづく思い知ることになろう。

自動運転車が磨きをかけ、洗練された使い方がなされる時代変革に歩調を合わせるようにロボットの実用化はますます高度化することだろう。

ロボットが人並みから人並み以上へと進化する過程において、人類は最も人間らしい尊厳を維持した形で時代を謳歌することだろう。

2030年には、ロボットが人間に変わって労働をこなしていることだろう。人間はロボット作業を監督管理する役割を担い、短時間労働に終始することだろう。

もっぱら、人間は消費する活動に重点が置かれることだろう。

いまとは全く違う経済感覚が生み出されていることだろう。

すなわち、消費すること。そして、その消費によって、問題点を洗い出し、報告する。

そうしたフィードバックが新たな仕事として確立していることだろう。

あらゆる行動が録画され、記録され、クラウドにデータ蓄積され、それを分析し、新たな改善された商品が次々と生み出されてくる。

まずは自動運転車が普及しなければ、話にはならないが。

ロボットが出て、人並み以上のものが登場して、労働を搾取することに労働者たちが反対するかも知れない。

労働をロボットたちに奪われ、労働賃金を失うことを恐れるから。

優秀な執事や秘書を一般大衆が活用し始めたならば、お金持ちたちが不満に思うかも知れない。

お金持ちとの区別がつかなくなるから。

いろいろと問題があるだろうが、世界中が競争しているから、どこかが出し惜しみして済む問題ではない。

日本はトヨタが出し惜しみ、ソニーが出し惜しみで結果として、中国や韓国企業に追いつかれ、追い抜かれるまでになった。

アメリカもヨーロッパも手出しができないほど、スマホは手先が器用な国が得意とする。

果たして自動運転やロボットは、どこの国が十八番とするのか。

十八番とした国は莫大な利益を独占できる。

韓国のスマホがその良い例であろう。

中国もまた、スマホで韓国を追い上げている。日本は残念ながら、追いつくのがやっとの状態だ。

自動運転車では、ドイツやアメリカ、中国、韓国、日本が熾烈な開発競争をしている。

この5つの国のいずれかが莫大な利益を上げることになるだろう。

この中で、有望な国は中国、韓国、日本であろう。

中国は日本と連携して、中国全土に自動運転車を普及させるように動くだろう。日本も中国と連携して、巨大な市場を賄う大量生産の波に乗りたい思惑がある。

この波の勢いを駆って、北米、南米、欧州と殴り込みたいところだろう。

韓国はアメリカ企業と連携して、アメリカ市場で安さで勝負をかけてくるだろう。

しかし、中国という巨大シェアを開拓した日本が強気で世界市場を席巻することは十分に可能となろう。

その先頭に立つのはトヨタだ。