
自動運転車の普及予測は、難しい。
しかし、現在世界中で保有されている車の台数は、約7億台である。
そして、1年間の新車生産台数は、約1億台である。
ゆえに2020年に一般道路で自動運転可能な車が市販される予定からすると普及までの年月が大雑把ではあるが割り出せる。
2020年~2025年までは台数は微増であろう。2025年を境に自動運転車の生産台数は飛躍的に伸びると予測する。
2025年~2030年の五年間で毎年1億台生産されるならば、2030年までに6割~7割が自動運転車となる。
この予測はあくまでも2025年までにレベル4ないしレベル5の完全自動運転車の生産技術が確立されていることが前提となる。
2020年に自動運転車は、市販されると予測されているが、その技術は完全とは言えない。さらに自動運転車のあるべき理想的デザインも
試行錯誤の状態にある。
2025年までにある意味で、一つ大きなヒットモデルの車種が登場しない限り、大量生産にはずみもつかないであろう。
自動運転車のあるべき方向性、スタンダードが確立されるには、2020年~2025年の5年もの猶予がある。
その間に自動運転車を生産する工場が世界中に配備されなければ、2030年ごろに6割~7割の保有車が自動運転車という割合にはならない。

その後2025年には、レベル5の自動運転車が完成する。
2025年前後から自動運転車の製造台数は3割から4割程度にまで伸びる。
2030年前後で1億台となり、完全に自動運転車のみの製造へ移行する。
※グラフは、無断転用禁止です。
自動車製造工場での自動運転車対応設備がどれだけ進むかが、生産台数と普及台数に大きな影響を与えるだろう。
2025年前後が一つの節目と言えそうだ。
2025年には完全レベル5の自動運転車が完成し、それまでに培われた技術も大量生産ラインに乗る。
2030年までの間に過去のデザインに引きづられない新しいデザインの自動車が登場するだろう。「動くリビング」と呼ばれるように、人々は移動する民へと進化する。
一つの場所に長く居住することがよりよい人生を謳歌するとは限らない。
むしろ、いままではできなかったのだから、一つの場所に定住することが当たり前であった。しかし、自動運転車の登場は、人をその土地に縛り付けない。平日は会社の近くに移動し、生活を送り、休日は、海辺や見晴らしの良い山へと移動する。朝目覚めて、休日はちょっとした旅行バカンスを味わえる。
移動距離さえ許せる範囲であれば、1000km,2000kmの範囲をカバーして移動することができるだろう。