現代人は、たくさんの便利なツールを利用して、人間が持つ能力を何倍、何十倍にも拡大して活動をしている。

これは文明の利器を巧みに活用する人間の最も優れた能力の一つと言えよう。

ただし、この能力は、優れた機器を巧みに活用している普通の人間という位置づけでしかない。

人間そのものが得意な能力を持っているわけではない。

映画『パワーレンジャー』(2017年)の中で超人化した若者たちが崖を飛び越えるハイジャンプするシーンが描かれているが、平凡な人間が超人化することで新たな次元を開き、その得意性を体験することは、いかに素晴らしいかがわかる。

これは、映画『スパイダーマン』(2002年)の中で、主人公が超人的な能力を身に着け、次第にスパイダーマンとして覚醒していく過程が描かれている。

現代人は、人並みの能力を持った超人になることを常に望んでいる。潜在的に人並みの能力では満足しない欲求を現代の人々は持っている。

超人的な能力を身につけることが、人間として理想の姿、飛躍すべき目標点として、描かれる。