2030年、近現代からの人類の夢の一つである、世界政府の樹立が2030年を目処に一気に高まりを見せると予測できる。

人工知能、ロボットの発達、病気克服、長寿命化の達成、貧困の撲滅、貨幣経済の形骸化など、20世紀までのあらゆる悪い点が30年代に到達する時点で、改善され、人間たちだけの労力で築き上げてきた文明がいよいよ人並みの性能を有したロボットたちによって、支えられる社会となるに至り、人類は世界政府を樹立する機運が高まる。

言語の壁は人工知能を介することで、取り払われ、異文化の受け入れも高速通信によって、容易となっている。こうした時代背景から、世界各国の格差は縮まり、もはや国家というレベルで仕切ることの無意味さが一般通念化する。

世界政府を樹立し、国家レベルを担当地区という割当に引き下げ、地球全体を統合した政府が統治管理するのが妥当となろう。

5Gによって、人類は遠隔地との隔たりのない交流が可能となった。そのことは、結果として、国家という枠組みが必要としない時代の幕開けとなった。

2030年を前倒しして、2028年、5G+のサービスが開始され、2030年には、6Gサービスが登場。

通信速度は一気に10petabpsとなった。遅延は0.01秒と短縮され、1km2あたり同時接続は10億台となった。

これにより、国家間の垣根を取り払い、全世界の国家が集い世界政府を樹立する技術的問題を解消。

新時代の幕開けとなる。

この飛躍した世界の進展は、量子コンピュータの実用化および、成果が著しく早まったことが要因として挙げられる。

物理的進展としては、ロボット技術の実用化が進み、成熟期に到達したこと。それに最適化問題の適用により、世紀の発見、発明級レベルが次々と量子コンピュータによって、引き出されたことにある。