未来社会は、2019年現在よりもパワフルな社会が創出されることだろう。

それは、産業革命前の世界が現代よりも非力であったことと同じと考えれば、想像がしやすいだろう。

ただ、今後の展開は、よりパワフルな充実度が桁外れに密度が濃くなるということだ。IoTと5Gの技術革新がもたらす社会は、いままでのような開発期間の見積もりでは正しく測れなくなるほど、高速化していくことだ。

特にロボットが多種多様に渡って、高機能化し、あらゆる仕事場に適合し、生産性を格段に上げていく。

さらには全固体電池の実用化によって、耐久性と高出力を併せ持った動力源を獲得したロボットによる自由度の高い活動が拡大の一途をたどるようになることだ。

量子コンピュータの実用化も高まり、桁違いの計算力、さらにそれまでに培ってきたAI人工知能の成果が合わさり、あらゆる物事に対する最適化を割り出し、人間に快適な環境、アイテム、発明品を提供することになる。

こうした歯車が一度回りだすと、その成功体験がさらに一回りも二回りも大きくなり、開発サイクルも短縮され、完成するまでの期間が恐ろしく短時間になり、人々は、まさに座る椅子のあたたまる暇もないほどに次々と新しくより高性能化されたサービスを受けることになる。

それは昨日、不可能であったことが、今日には可能となっているという目まぐるしい時代の到来を意味する。

もはや、こうした開発スピードの速さ、実用化の速さが際立つ時代となっては、もはや人類に葛藤や不平不満からくる人間臭さのある愚かな行動は、削ぎ落とされ、中性化へと向かう。