物が売れない時代と言われて久しい。

 

その原因はなにか?

原因分析をしなければ、問題解決には至らない。

ということで、原因について、色々と分析を試みた。

 

物が売れないということは、購入者にとって、それほど魅力的な商品が巷に無くなっているからということが言える。

しかし、それだけでは、説得力に欠ける。

むしろ購入者側の心理状態から見てみると何か購入したくない要因があるのだろうか。

 

1.お金がない。

2.家に置くスペースがない。

3.すでに似たような品を持っている。

 

どれも当てはまりそうな理由である。

お金がないというのは、日本人感覚からすれば、節約するという意味にもできる。

 

むしろ2.の家に置くスペースがないが大きな問題ウェイトを占めているように思う。

日本人の家はうさぎ小屋と揶揄されるほど、スペースがない。

このことがものを売れなくしている大きな要因と成り得る。

家が大きければ、スペースを考慮しなくてもよくなるから、衝動買いする際に思いとどまる要因が一つ無くなることになる。

 

日本の一般的なマンションは、70平米から100平米までだろうから、家族が多ければ、家のスペースはますます狭くなる。

今の時代は、インターネットやスマホによって、代替えできるサービスが増えている。

家にプリンターや電話機、コピー機などは必要なくなっている。

テレビやビデオデッキさえいらない。

家電製品はますます統合化されて、コンビニなどで済ませられるサービスも増えている。

しかし、衣類や家具など物理的に今も昔も変わらないサイズがある。

こうした物理的に必然的専有を成す品においては、スペースが必要となる。

ゆえに物理的スペースが必要な品は、需要があるのは、家のスペースが広いことが条件と成る。

うさぎ小屋では、衣類や家具をたくさん置くスペースはない。

この時点で、需要数は決定的に絞り込まれる。