5G通信時代がもうじき到来する。
これは、新たなビジネスが生まれる変革の時代がやってくることになるだろう。
大容量の通信、遅延、100万機との同時接続性など、革新的技術が提供するサービスは、新たなサービス、社会制度を生み出す。
例えば、現在は、画像や音声が遅延や低品質を前提で行われている遠隔地同士のテレビ会議が大いに改善されることだ。
それどころか、毎日、通勤することも必要なくなる可能性が出てくる。
会社側としては、毎年の通勤費を考慮すれば、在宅勤務を増やすことのメリットは大きい。
遠隔地からの操作がより実用的に行えるようになる点は、これまでの生活のあり方を変える可能性がある。
銀行の役割も大きく変わってくることだろう。
電子マネーなどを利用することで、安い手数料、即時送金といったメリットの高さが際立つ。
いままで、料金も高く、サービス完了まで要する日数が減ることは、便利さ、簡便さから広まるだろう。
自動運転車が普及し、通勤もマイカー通勤が大半を占めるようになるだろう。
都市部の通勤ラッシュの光景は、過去のものと成るだろう。
逆に言えば、自動運転車が普及した時、果たして、JRなど都市部の電車利用は現在の1000分の一以下に低下する可能性がある。
地方においてはさらに悲惨な結果となるだろう。電車路線の廃止が半数を超えるだろう。
電車利用は、新幹線に限られたものと成り得る。
空港へ行くにも自動車が大半を占めるようになるはず。
自動運転車の普及は、新たなキャンピングカーの登場とともに、車上生活者が現在の100倍以上に増えるだろう。
マンションを購入するよりも、トレーラハウスで生活する方が、何倍も快適な生活を送ることができるようになる。
それに、景色の良い場所で週末を過ごし、美しい夜景や夜空を眺める生活を過ごせるようになる。
海や山など、景勝地へと人口分散が起こることだろう。
新たな公共サービスは、上下水道をこうしたトレーラハウスの人々に安定供給する大規模な施設の構築となる。
自動運転車の普及は、5G技術の普及による成功が大前提と成る。
しかし、この革新的な技術によって、いままで4Gまでの技術がアマチュアレベルであったものが、
5Gからはプロレベルの性能を発揮するようになる。
いよいよ、成熟した本当の意味での実用化レベルの環境が整うわけだ。
自動車という現代を象徴する品は、自動運転技術によって、新たな時代を作り出していくことだろう。
それは、単に人を載せて移動する代物から、移動だけではなく、生活空間の一部となる。
一定の場所に住み着く生活から、自由自在に移動し、移動先で快適な生活を送るという、より高度な環境維持を
実現する社会構造に変貌するであろう。
送金の自由度が上がることは、お金の重みを軽くすることにつながるだろう。
ネット上でお金のやり取りが、手数料を気にすることなく、手軽にできるようになる。
投げ銭など、資金援助もまた、手軽に行える時代と成る。
人々がより自由に経済活動を行えるように成る。
より自由な社会への流れが起こる。
このことは、秩序の崩壊を懸念しつつも、より自由に生きる社会の到来をも意味する。
秩序だった仕事の環境とどう折り合いをつけて、人間らしい自由な時間を快適に過ごしていくかは、大きな時代の課題となろう。
成功の鍵を握るのは、現在の労働生産をロボットや人工知能などの支援によって、維持しつつ、人の手の負担を軽減していくことだ。
ビジネスは、実益、実用が密接に絡むため、あまり画期的な技術が出てきても、それをすぐには活用しない。
さらには、永遠と昔のやり方にしがみつく可能性もある。
しかし、作業の自動化は、目に見えてわかりやすいため、こうした差異は起こらないものと考えられる。
現在においても、もっとも最適と思われる仕事のやり方を導入している企業は大手メーカーに限られ、中小企業においては、
昔ながらのやり方で仕事を進めていることが多い。
これは、経済的な理由や大手メーカーと中小企業では、明らかに違う次元に立ち位置があるためと考えられる。
しかし、作業の自動化は、結局は労働者頼みとしないデジタルな管理に特化した仕事の進め方となり、管理する側としては、
もっとも信頼を置く方法となる。
人間の労働者こそが、もっともアナログ的で不安要素が交じる存在となる。
人工知能やロボットの性能が人並みとなった時、果たして、企業がどちらに企業運営の主軸を任せるべきかは、時間の差こそあれ、
どの企業も人工知能やロボットに任せることになろう。